紅茶の産地

【紅茶の産地】インドネシア

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インドネシア

インドネシア Indonesia

インドネシアは、赤道直下に位置し、大小さまざまな島々から成る国です。首都ジャカルタのあるジャワ島や、マラッカ海峡のスマトラ島が主な紅茶の産地となっています。

まず、ジャワ島では、西部バンドン周辺でお茶の栽培がおこなわれています。このあたりは周囲を2000m級の山々に囲まれた丘陵地帯となっています。ですから赤道直下ではあっても、日中の気温は27~28℃程度、夜間は17~18℃程度なので、とても過ごしやすい気候です。

スマトラ島は、面積の半分以上を森林に覆われています。お茶の栽培は観光地としても人気のあるドバ湖周辺の傾斜地に拓けています。

インドネシアは、多くの地域が熱帯に属していて、4~9月には乾季、10~3月には雨季となります。

17世紀初頭に設立されたオランダ東インド会社は、1603年にバンダムに基地を築き、現在のジャカルタに中央政府を設置しました。1709年、日本や中国からのお茶を最初にヨーロッパへ向けて積みだしていったのは、このバンダムの基地からだったといわれています。

1826年には、オランダ東インド会社が、中国種の茶樹の栽培に成功しましたが、産業として確立したのは19世紀末のことです。

第二次世界大戦や、1949年の独立にともなう混乱によって、茶畑は荒廃してしまいました。しかし、1958年、政府は茶農園の一部を国有化、1965年以降は生産も増えていきます。現在では、インドネシアの重要な輸出品の一つです。ほぼ年間を通して茶の生産が行われており、気候変動の少なさから、季節的な品質差は少ないようです。製造はオーソドックス製法が主体で、一部ではCTC製法も行われます。

ジャワBOPの茶葉の外観は、赤褐色、水色は透明感のある赤色から赤褐色です。香味は、スリランカのミディアム・グロウンティーと似ています。渋みは弱くマイルドで、独特の弱いスパイシーな味わいがあります。

スマトラBOPは、茶葉外観はやや黒ずんだ褐色、水色は暗い赤色で、渋味は少なく、強いコクがあります。全体的にマイルドなジャワに比べて、やや濃厚味を帯びています。

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