茶カテキンやカフェイン、フッ素ばかりではなく、そのほかにも有用な成分がたっぷりと紅茶には含まれています。ぜひ、効果的に摂取して健康的に楽しみたい紅茶です。
ビタミンB群
私たちの体に必要な栄養素は、糖質・脂質・たんぱく質ですが、これらの外にビタミンとミネラルといった物質も必要不可欠です。特に、ビタミンは、体内のいろいろな場所で働く酵素をサポートする役割があります。
紅茶にはビタミンB群多く含まれており、これは皮膚の病気や口内炎などを予防するほか、疲労回復やストレス解消にも効果があります。
カリウム
私たちの体に必要なミネラルの一つです。特に、ナトリウムとともに生命の維持に重要な役割を果たしています。特に、利尿作用があるので、体内の老廃物を効果的に排出します。
※ただし、腎臓疾患のある方は摂取に注意が必要です。
カロテン
緑黄色野菜、特にニンジンに多く含まれるとしてよく知られていますが、実は紅茶にも含まれています。カロテンは、免疫細胞の働きを活発にしたり、老化を早め、さまざまな生活習慣病の原因となる、活性酸素を消去する働きがありますが、飲み物としての紅茶には含まれていません。
つまり、茶葉に含まれている成分なので、お料理に使ったりお菓子に使ったりして、直接「食べる」ことにより効果が得られるというわけです。紅茶のシフォンケーキなどにしてみては。
テアニン
テアニンは、アミノ酸の一種で、紅茶のうま味や甘味、香りをもたらします。リラックス効果もあります。
“フッ素”が虫歯を防ぐ
歯にも効果あり!
お茶には、「フッ素」も含まれています。これは、歯のエナメル質を強くするという働きを持っていますので、歯を守ってくれます。しかも、カテキンの抗菌作用とともに口腔で大活躍してくれますので、虫歯を予防する効果も期待できるのです。
歯ブラシを忘れたとか、歯磨きをしている時間がないといった理由で歯磨きができないときには、お茶(紅茶でも緑茶でも)で口をすすぐとよいでしょう。歯槽膿漏や口内の細菌類にもはたらきますので、口臭の予防にもなりますよ。
お歯黒(おはぐろ)にも用いられていたタンニン
昔の女性(といっても昭和戦前くらいまで)は、お歯黒をしていました。既婚女性の証として歯を黒く染めるという習慣があったのですね。
実は、このお歯黒の原料の一つがタンニンでした。ですから、昔の女性たちの歯はとてもきれいで虫歯や歯槽膿漏なども少なかったといわれています。