紅茶の基礎知識

“ティーバッグ”で美味しい紅茶をいれるには

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紅茶のティーバッグ

さまざまなティーバッグ

日本で市販されているティーバッグは、長方形だったり、三角錐の形をしているものがほとんどですが、世界にはさまざまな形状、材質のものがあるのですね。丸いものや、自分で手作りしているような人もいます。

ティーバッグには、CTCの茶葉が多く用いられますが、BOPOPタイプの茶葉も使われます。

バッグの材質や形状によって、抽出の度合いも変わりますから、パッケージに書かれてある説明をよく読んでいれるようにします。

手軽で価格も安いので、何となく安っぽくて味も期待できるようなのではないというイメージがありますが、リーフティー同様に、手間をかけていれると格段においしさが変わりますよ。

ところで、貧乏なわたくしは、これまでにも何度か、なんとなくもったいない気がして、1袋のティーバッグを2カップで使う、というみみっちいことをしてきたことがあります。1杯目を出しても、まだ色が出るのでMOTTAINAIとなってしまうわけです(もちろん、さすがにおいしいとは思わない。でも、味はわりとどうでもよかった)。

ですが、

ティーバッグ1袋は1杯分として作られている。

1杯目を出したら、あとは単なる色水。

という本の記述を読んでちょっと反省。

これからは、ティーバッグにも敬意をこめていれてあげようと思います。

ティーバッグの紅茶をカップでいれるには

  1. お湯が沸くまでの間、カップは、温めておきましょう。
  2. まず、沸騰したお湯をティーカップに注ぎます。そうしてから、カップの縁から静かにティーバッグを沈めていきます。(私は、何も考えず、カップにティーバッグをいれて、お湯をどばっと注ぐという、この逆で当然のごとくいれておりました。)
  3. 蓋をして、蒸らします。ソーサーがあるときには、それを蓋代わりにするとよいですよ。
  4. パッケージの説明に従って、蒸らします。だいたい1~2分くらいです。
  5. ティーバッグを引き上げます。このとき、軽く振ってください。ただし、上下左右に振り回す必要はありません。うま味以外の余分な成分や、えぐみが出てしまいますので、あくまでも軽く、がポイントです。

ティーバッグの紅茶をティーポットでいれるには

お客様にお出ししたり、複数の人数分を作りたいときにはティーポットが便利です。

  1. ポットとカップは、温めておきます。
  2. 人数分の熱湯を注ぎ、ティーバッグを沈めたら、蓋をして蒸らします。
  3. そっと数回振って、静かに取り出します。

カップと同様に、熱湯→ティーバッグの順番が基本なんですね。

ティーバッグでお手軽アイスティー

アイスティー

暑い夏、水分補給に紅茶はぴったりです。たっぷり作って、ゴクゴクいただきましょう。

① 耐熱性のガラス瓶(1?)などに、市販のティーバッグ(3~4袋)をいれます。そこへ熱湯を1/3ほどの量まで注ぎます。蒸らし時間は3~4分です。

② 蒸らし終えたら、ティーバッグを引き上げて取り出します。そこへ、瓶いっぱいになるくらいまで水を加えます。常温まで良く冷ましてから、冷蔵庫へ。その日のうちに飲み切りましょう。

でもこの方法だと、紅茶が濁ってしまうのが難点(クリームダウン)。きれいな水色(すいしょく)も楽しみたいので、私は麦茶のようにたっぷり作って冷蔵庫に入れておくことはしません。

このあたり、こだわり、です。

普通のティーバッグの紅茶を水出ししてもOK?

最近は、水出し専用のティーバッグもありますので、アイスティーがさらに気軽に作れるようになりましたね。しかし、水出しでアイスティーを作る際には、必ず「水出し用のティーバッグ(または茶葉)」を使うようにしましょう。

実は、水出し用として市販されているものは、殺菌処理の加工がなされています。ですから、水出ししてつくっても傷みにくいのです。

つまり、熱湯でいれることを前提としているタイプのティーバッグや茶葉は、「水出し」としては使えませんので注意しましょう。

ティーバッグで簡単ミルクティー

ミルクティー

  1. 手鍋にお湯を沸かします。沸騰したら火を止めて、手鍋の中に、静かにティーバッグを沈めます。なお、ティーバッグは多めに使用します。だいたい人数分の1.5~2倍が目安です。蓋をしてしっかりと蒸らしましょう。
  2. 蒸らし終わったら、①に牛乳を加え、中火で再び温めます。牛乳の分量はお好みで加減してください。
  3. 沸騰直前まで温めます。鍋肌に細かい泡がでてきて、フツフツと音をたてるような状態になったら、火を止める目安と考えるとよいでしょう。
  4. ここで、ティーバッグをしずかに引き上げます。引き揚げたら、あらかじめ温めておいたポットに移し替えてください。
  5. あとは、ティーカップに注いで完成です。

私は、お茶だけのためにお鍋を洗うのはちょっと面倒なので、あんまりこの方法ではミルクティーを作りませんが、おいしいミルクティーが飲みたいなあ……というようなときには(たいてい秋から冬の季節)、お砂糖を多めにいれてホッコリ♪しています。

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