ロングビュー農園
ダージリンのなかでももっとも古い農園
「ダージリンは、ロングビューに始まる」と言われ、ダージリンの入り口、標高700m前後の場所に位置する農園です。
茶園へは、バラがからまった愛らしいアーチをくぐり、その名のとおり美しい眺望が広がり、インドの広大な大地が見渡せます。農園には、視界を遮るものがない平地にあり、傾斜のロケーションが多いダージリンの中では、珍しいロケーションとなっています。
この農園で生産される茶葉は、そのほとんどが大量消費用です。おおらかで飽きのこない飲みやすいお茶としての特徴をもつからこそ、誰にでも受け入れられるのだといえます。
ゴパルダラ農園
神聖な名前をもつ茶園
「ゴパル」とは、ヒンドゥー教の神話に登場する神の子の名前です。さらに「ダラ」とは、清らかで新鮮な泉の水のこと。
非常に神聖な名前をもつこの茶園は、ダージリン西部、ラボンバレーの険しい斜面に位置しています。標高は、1170~2400mで、平均の標高は2000mを超えます。ダージリンの農園の平均的な標高は1000~2000mですから、この農園はそれと比較するとかなり標高の高いロケーションにあることがわかります。
高地であるという立地条件に、霧が立ち込めるという気象的な条件が加わることによって、甘さとコクが絶妙なバランスの紅茶が作り出されます。深みのあるおいしさが、魅力です。
この茶園の茶樹は、主に接ぎ木によって優良な茶葉を平均的につくることができるように品種改良されたクローナルと呼ばれるもので、約130㎢の農園に10万本の茶樹が栽培されています。
グレンバーン農園
荒廃から復活した歴史ある茶園
この茶園が開かれたのは、1860のことといわれています。スコットランドの会社によって開発され、2001年までイギリスの会社が所有していましたが、経営難に陥り、エステイトは一度荒廃します。そこで、インドの著名な紅茶プランターが、これを買い取り、復活させました。
グレンバーン農園は、ダージリン北部のシッキム州との州境を流れるランジェット川の近くに位置し、小川の流れる渓谷にあります。グレンバーンとは、そもそも「渓谷=グレン」と、「小川=バーン」を組み合わせてできた言葉です。
この農園は、さらに自然が豊かで、同じ敷地内には森があり、自然に近い状態でお茶づくりが行われていることも特徴の一つです。