ティーガウンとは
アフタヌーンティーの衣装として人気があった、ホームドレスの一つです。
ティーガウンとは1870年代から20世紀初めまで着られたルーズフィットの淡い色のロングガウンである。
薄手ウールやシルク仕立てで、前の開きと袖にラッフルやレースを飾ることが多い。
普段のドレスのように、コルセットなどをがっちりと着用して、胸元から腰回りを補正するドレスではなく、ゆったりしているのが特徴です。
午後ののんびりとした時間を、優雅に過ごすアフタヌーンティーの象徴となるほどの人気を集めました。体の線を隠すような外見になっているので、見た目にも柔らかで女らしい印象をうけますね。
もちろん、ドレスですので、流行を取り入れるのはもちろんのこと、ちょっと透けて見えるような柔らかな素材や、レースなどを使ったデザインが人気だったそうです。
また、19世紀後半から20世紀にかけては、ヨーロッパでジャポニスムと呼ばれる「日本ブーム」がおきました。
日本の生地を使ったり、菊などの模様を刺繍したティーガウンも人気があったそうで、日本製のティーガウンがヨーロッパへ輸出され、上流階級のアフタヌーンティーに彩りを添えました。
京都服飾文化研究財団のホームページには、日本らしい柔らかなピンク色の上品なティーガウンが展示されていますよ。(デジタルアーカイブ・1890sのページにあります)
こんな素敵なドレスを着て、優雅にお茶を飲んでみたいものですね。