紅茶の産地

【紅茶の産地】アッサム(インド)

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ブラーマプートラ川

アッサム Assam

インドの東部に位置するアッサム州は、「T」の字の形をしています。北にヒマラヤ山脈、南東にはパトカイ山脈があり、高い山々に囲まれた土地の中央をブラーマプートラ川という大きな川が、西に向かって流れていきます。この川は、ヒマラヤを源流とする大河で、流域には肥沃な台地を形成します。そのブラーマプートラ川の両岸に広がる標高50~500mの丘陵地こそ、世界有数のお茶の産地です。

地図 アツサム

その栽培面積は、32万ha。その他のインドにおける紅茶の産地、ダージリン、ニルギリ、シッキム、ドアーズ、テライの栽培面積をあわせても、その半分に届きません。日本の平成28(2016)年産の茶の栽培面積は、4万3千haですから、その規模がいかに大きいか良くわかりますね。大小さまざまな規模の茶園が広がり、その数はなんと6万5000を超えるのだそうです。

さて、アッサムの気候は高温多湿、年間降水量は2000~3000mmにも達します。3~6月にかけての気温は、35℃以上になり、3~6月は春・夏、6~10月が雨季と秋、10月~2月が冬となります。

19世紀初め、この地域でアッサム種が発見されたことにより、イギリスによる本格的な紅茶生産が始まります。ブラーマプートラ川沿いのジャングルは、つぎつぎと切り開かれて、大規模なプランテーションが誕生しました。

生産量は年間およそ50万t、そのうちの90%以上はCTC茶で、そのほとんどはティーバッグとして利用されています。

深い味わいとコク、香りも強く水色が濃いので、ミルクと相性の良いお茶として人気があります。

アッサムの紅茶のクオリティーシーズンは、年3回あります。それぞれに特徴があるので飲み比べてくださいね。

ファースト・フラッシュ

3~4月に生産されるお茶です。水色は明るく、軽やかで甘い香りがするのが特徴です。ストレートでいただきたいお茶ですが、輸入量はあまり多くありません。

セカンド・フラッシュ

5~6月に収穫されるお茶です。甘くて芳醇な香りは、「モリティフレーバー」と呼ばれます。濃厚で力強い味わいが特徴なので、ミルクティーでいただくとよいでしょう。水色は、濃い赤褐色。茶葉の外観には、ゴールデンチップが多くみられます。

オータムナル

10月ごろに生産されます。水色は明るい褐色です。味に深みがありますが、後味はさらりとしていますので、ストレートでもミルクティーでも、どちらでもおいしくいただけるお茶です。

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